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2020.04.23
附属新潟小学校では,休校中の子どもたちのために,オンライン学習支援を行っています。
私の専門教科である国語科の取組を,ご紹介します。
オンライン学習支援 〜音読指導〜
子どもに,自分が音読している様子を動画で撮影し,送信するように指示を出します(動画撮影時の背景について,十分指導する必要があります)。
普段の教室では見とることのできない,子ども一人一人の音読の力を見とることができます。
さらに,教師の見とりを子どもにフィードバックします。
上の画像では,三つの例を示しました。子どもの発達段階や理解によって,適切な方法でフィードバックしていきます。
教師の作業量を考えると,文章によるフィードバックから徐々に観点化したものへ移行していくことが望ましいと考えます。
また,あらかじめ録音しておいた教師の音声を活用する方法も有効だと考えます。
具体的には,教材とする文章をデータとして取り込んでおき,教師が音読した音声を貼り付けた教材を準備しておきます。それを子どもに送信して,教師の声と揃うように音読したり,教師の声と交代で音読したりするよう指示をします。
教師の音読を聴くことは,大切な学習です。正しい語のまとまり,聴き取りやすい声の調子など,教師の音読によって,子どもたちの言語感覚を鍛えることができます。
オンラインの音読指導では,あたかも一対一かのように,教師の音読を聴いたり,一緒に音読したりすることができます。
オンラインのメリット・デメリット
オンライン学習支援には,教室では実現が難しいような,メリットもあるのです。仕方なくオンラインの支援を行うのではなく,オンラインだからこそできることを考えていくことが大切です。
そして,オンラインの支援を通して,教室での学びも見直していきたいと考えています。
次回は,説明文「アップとルーズで伝える」のオンライン学習支援についてご紹介します。
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nakano@fusho.ngt.niigata-u.ac.jp