図画工作科 2年 鏡の世界をのぞいてみたら

2024.08.21

 7月に行った授業では、子供たちの身の周りにある「鏡」を主な材料に選びました。見たり触ったりするなど、五感を使った体験を通じて鏡の特徴を再発見させ、そこからイメージを膨らませて立体作品をつくります。実践の内容について紹介します。

はじめに

 低学年の子供にとって、鏡は毎日目にする身近なものです。しかし、鏡を図画工作科の材料として意識することはあまりありません。そこで、まず子供たちと「鏡」の出合い場を考えていきます。本実践では、子供が「つくりたい」という気持ちをもてるように、鏡をテーマにした絵本の読み聞かせを行い、題材と出合う場の設定をしました。

 読み聞かせに使った絵本は、AIを活用して自作しています。今回、絵本を作成するために使用したAIは以下の通りです。
・ChatGPT(シナリオの作成)
・Canva(イラストの作成)
では、どのように絵本を作成したか、シナリオの部分について簡単に紹介します。

この画像(絵の部分)は、ぼかしを入れてあります。

このようにして作成した物語を子供に読み聞かせました。読み聞かせが終わった後、子供に題材のテーマを伝え、「どんな世界をつくりたいですか。」と問いました。子供が表出したイメージ言語化させ、教師がまとめます。

子供は、お話から鏡の世界についてイメージを膨らませました。

子供は鏡の中を体感して、以下のような特徴に気付きました。

□ 「鏡を組み合わせると、分身しているように見える。」
□ 「万華鏡みたいに見えた。」
□ 「筒状の鏡を使うと、(像が)細くなって見えた。」
□ 「鏡の上に物を置くと、真逆になっている。」

鏡の特徴を体感し、子供たちは「つくりたい」という思いが膨らみます。
ここからが表現のスタートです!

子供たちは、手を動かしてつくり、考えながら自分の思いに合った表現をつくり出していきます。以下は、子供の作品と振り返りの一部を紹介します。

子供は、最初に浮かんだイメージをそのまま表現するのではなく、活動を通じて思いを変化させながら作品を創り出していきました。今後も、子供の思いを見取りつつ、指導を進めていきたいと思います。

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