学級活動×学級づくり①

2024.08.26

子供がよりよい人間関係を形成する力を身に付けていくためには、どのように指導をしていけばよいのでしょうか。

私は、教師がどのような子供を育てていきたいのかを考え、現状を把握し、意図的・計画的に指導したり、活動を仕組んだりしていくことが大切だと考えています。

その1つとして、学級活動で決めたことを日々の生活や授業でも生かせるようにしています。今回は、年度当初に行った、3回の学級活動について板書写真を基にして紹介します。

第1回の学級活動では、みんなで話し合うために大切なことについて考えました。「発表したときに否定されたら怖い」「自信がない」「話を聞いてくれない」など、自分が感じている心配なことや不安なことをみんなで共有し、どのように話を聞いたり、反応したりすればよいのかを考えました。ここでできたものが402の「話合いのルール」です。子供たちは、普段の授業でもこのルールを大切にしています。

第2回の学級活動では、学級の現状についてそれぞれの思いを共有しました。改善が必要なところやよいところを出し合い、そこから「どのような学級を目指していきたいのか」という目標を考えました。そこでできたものが「みんながみんなと関われる」「みんながみんなを好きになる」です。この目標は、子供たちが目指す学級像です。

第3回の学級活動では、話合いに向けて、決め方についてと話し合うときに大切にしたいことについてみんなで確認をしました。私は、この確認はとても大切だと思っています。それは、子供が自分たちで話合いを進めていくときの指針になるからです。

年度初めは、教師が司会・進行、板書を務めて話合いを行っています。子供に委ねる前に、モデルとしての姿を示すことも大切だからです。それが、子供にとっての見通しとなっていきます。

子供たちと一つ一つ丁寧に積み上げながら、学級活動を土台として学級づくりを行っています。

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