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2019.08.13
子どもたちが学校生活で行っている係活動。もしも自分と同じ係の友達が仕事をしていなかったら・・・。「水やり係」の教材を使い,友達が係の仕事をしていなかったときにどうするとよいかを話し合うことを通して,自分の思いを相手に伝えるとともに,相手のことを理解しようとする心情を育てることをねらいとして実践を行いました。
自分だったら「クラスのみんなのために注意をする」と考えていた子どもが,友達の考えを受けて,「水やりをちゃんとやると頼りにされるよ」と伝えるなどと,クラスのみんなのことを大切にしつつ,相手の立場や気持ちも考えて,自分の思いを伝えようと考えが変わる姿が見られました。
その後,実際にどんな言葉を,どんな態度で声を掛けるのかを試す役割演技の場を設けました。友達の演技を見て「優しい感じがして,嫌な感じがしなかった」と,相手の立場を考えながら声を掛けるよさを感じたり,「あんまり優しすぎるのも『次からちゃんとしよう』と思ってもらえないんじゃないかな」と,自分であればどうするかを深く考えたりすることができました。
しかし,「はじめと考えが変わらなかった」という子どももいました。子どもがこれまでもっていた道徳的価値を「あれ,今まで考えていたことと違うぞ」などと変容させるための働き掛けを考えていく必要があると改めて感じました。