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2023.04.27
4月は,新しいクラスの仲間や先生との出会いに心が弾み,前向きなエネルギーであふれる時期です。一方,クラス替えなどがあって不安な気持ちを抱えている子供もいるのではないでしょうか。子供たちにとって,音楽の時間が安心できる場所であり心の解放できる空間であることを伝えるために,時間をかけて土壌づくりをしたいものです。
2年生「いろいろなくにのおどりの音楽」は,2年生初の鑑賞教材です。まず,子供たちと「シーン」とする時間を共有します。音楽の授業というと,音や音楽が聞こえる場面を想像しがちですが,この「静かな状態を自分たちでつくる」ことは,この先の音楽活動でも大切なことです。
今回は,みんなで目を閉じて「シーン」とする時間をつくり,聞こえる音を探すことから始めました。30秒待って,聞こえた音をオノマトペで表現させます。すると,同じエアコンの音でも「スー」「ボー」「ザザザー」など聞こえ方が人によって違うことが分かりました。真剣に音を聞き取ろうとしていたこと,自分の言葉で聞こえた音を表現できたことを価値付け,教科書に掲載されている「せかいのおどりの音楽」3曲を比較聴取しました。
音楽に合わせて体を動かしている子供を捉え,「どうして〇〇の動きが合うと思ったの?」と問い返します。子供が聴き取ったこと(音色やリズムなど)と感じ取ったこととを関連付けながら板書にまとめました。
最後は,踊って楽しみたい!と子供たち。それぞれの国の音楽の特徴を感じ取りながら表現する姿が見られました。